ニーチェとトロツキー
Twitterで知った。トロツキーはニーチェの死後、ニーチェを手厳しく批判しているのである。
注目ポイント
- 注目ポイント(1)
- トロツキー「ニーチェを正しく解明する唯一の道は、この複雑な社会的産物を生み出した社会的土壌を分析することである。 これがこの種の論文にふさわしい分析である。この土壌は腐っており、悪質で、伝染性がある(略)我々はニーチェの呼びかけには従わない」(東方評論 超人の哲学について)
- 要は
前半部分でトロツキーと引用された人たちが述べるように、ニーチェの哲学は実はあまり目新しいところはなく、ニーチェのキャラクターによってバズっている面が大きいのでなんでそういうおじさんが出てきたか考えたほうがいいぜ的な話だと思う。
他にも面白いことが書いてあるが筆者の実力では面白くまとめられない
- 注目ポイント(2)
- トロツキー「もし、死者について何も語るべきでないか、さもなくば「良く」言うべきだとすれば、無意味な甘ったるい賛辞の洪水によって死者の真の社会的意義を曖昧にするよりも、何も言わないことによって雄弁に語る方がましである。」
文章の出どころと背景:
【解説】この論文は、トロツキーがシベリアに流刑中に『東方評論』に書いた初めての本格評論である(短い評論はいくつか書いていた)。
この論文は当時非常に好評を獲得し、『東方評論』で定期的に書くことになる。
トロツキーはこの論文の中で、当時ロシアで流布していたニーチェの哲学を批判的に検討している。
トロツキーのニーチェ論の特徴については、『トロツキー研究』第9号の特集解題「トロツキーとニーチェ」を参照していただきたい。
ニーチェの哲学は後にナチズムの思想的基礎となるが、トロツキーが1930年代前半にナチズムに対する精力的な批判を行なっていた時、
若かりし頃に自分が書いたニーチェ批判の評論を思い起こしたかどうかは定かではない。
しかし、いずれにしても、このニーチェ批判のうちには、後のナチズム批判に相通じる要素がたしかに存在していると言えるだろう。